2023/08/20 07:50
シードルはリンゴの果汁を発酵させることによって作られるお酒ですが、リンゴそのものが持つ栄養素や発酵による効果により、以下の健康効果があると言われており、実際飲んでいるとそのような実感を得ている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、カラダに優しいシードルをテーマに、その理由をまとめてみました。
1. ポリフェノール類が含まれている
りんごの皮とその周辺には、ポリフェノール類が含まれています。カテキンとその重合体であるプロシアニジンは、リンゴで最も含有量が多いポリフェノールで全体の約40~65%になる。 リンゴ由来プロシアニジンを含むリンゴポリフェノールには、ヒトにおいて、中性脂肪上昇抑制作用、コレステロール低下作用、疲労蓄積抑制作用、内臓脂肪低減作用等の様々な生理機能に関する報告があります。
ポリフェノールは、苦味や渋味といった形で味わいに現れます。
2. ミネラル類(カリウム)が含まれている
りんごにはカリウムが含まれており、体内の余分なナトリウム(塩分)の排泄を促進します。よく女性のシードルファンからは、「シードルは飲んでも翌朝むくまない」と言われます。
3. 腸活に嬉しいシンバイオティクス食品
シードルは、発酵に関わるプロバイオティクス(酵母や乳酸菌)とプレバイオティクス(水溶性食物繊維のペクチン)を含んでいるため、腸内環境の改善に期待できます。当社の辛口シードルは、生(非加熱)かつ酵母が残っているため、おなかにも優しいですね。中口や甘口のシードルは、低温殺菌により酵母は死滅していますが、酵母が自己分解した際のアミノ酸は含まれています。
4. 有機酸の効果
シードルの原料であるリンゴに含まれる有機酸(リンゴ酸やクエン酸など)は、疲れを緩和したり腸内環境の改善やエネルギー代謝のサポートに寄与すると言われています。有機酸は、シードルの酸味として味わいの中に感じることができます。
5. グルテンフリー、プリン体フリー、ローカーボ、ローアルコール
シードルは、セリアック病の原因物質であるグルテンが含まれず、痛風の原因等になるプリン体もほんのわずか含まれる程度です。ドライなタイプ(辛口シードル)は、残糖がほぼ無く糖質が低いです。アルコール度数も比較的低い4〜8%程度のものが多く、飲酒時の体への負担も少ないです。美味しく味わう一方で、あまり体には入れたくないものは少ないため、健康に気遣いながら食を楽しみたいという方にもおすすめです。
シードルにはりんご由来の栄養素や発酵による健康効果が含まれており、適度な摂取とバランスが大切です。個人の健康状態や生活スタイルに合わせて選択することが重要です。